忍耐力

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4月の郡山シティマラソンのとき、今ちゃんに撮ってもらった写真です。
チームで参加する大会は、やっぱり楽しいですね。



職場の飲み会などで、マラソンやってますと言うと、たいてい「すごいね~、辛くないの?」などの反応が返ってきます。


42km走って辛くない訳ありません。
かなり辛いです。35km過ぎあたりからは、リタイヤするかどうかで天使と悪魔が戦います。
もちろんリタイヤを促すほうが天使です。42km走るなんて、正気の沙汰とは思えません。



おもしろい質問をされたことがあります。
「普段の練習で42km走らないで、レースでは大丈夫なの?」という質問です。


結論から言うと、練習で42kmは走らなくて良いです。富士山を登る目的のため、練習で富士山に登る必要がないのと一緒ですね。
練習では、42kmを目標タイムで走れるような身体を作るだけです。


質問者としては、「練習してないことが、本番でできるわけがない」という考えが根底にあるのかと思います。他のスポーツ、楽器の演奏などでは当てはまる考え方ですが、マラソンみたいな過酷な競技では、本番と同じ負荷を練習でかけていたら、日常生活送れません。


また、マラソンを「辛いことをとにかく我慢して走り切る競技」だと認識している人には、マラソンに挑戦する意味も理解できないと思います。


マラソンのような長距離レースは、辛いことを我慢するものではなく、長い距離をいかに楽に走るかが重要です。練習では、辛いことに耐える忍耐力を鍛えるのではなく、長い距離を楽に走る技術を身につけることが主たる目的です。


ゴリゴリの体育会系思考が一般的に普及している日本社会、「忍耐力がある=素晴らしいこと」との認識が強いかと思います。
ただ、人間の忍耐力なんて高が知れているというのが私の考えです。


我慢することが心身に良いわけありません。
難しいと思われる目的に向かい、単純と思われる作業を無理せず淡々とこなして、結果として目的を達成する。そんなアプローチが日常生活でも大事ではないかと。。




ということで、私は忍耐強い人間でもないし、飛び抜けて身体が強いわけでもありませんが、日々の練習で走ることに身体を慣れさせてフルマラソンを完走しています。要は慣れです。




マラソンにチャレンジしようか迷ってるそこのあなた。


手持ちのスニーカーで、ランニングに一歩踏み出した瞬間から、マラソン完走に近づきます。


走り出したあなたはマラソンという競技に参加しています。レースは、普段の走力の確認行為にすぎません。



「まりもクラブ」は、そんなあなたの参加を、いつでも、いつまでもお待ちしております。。。