不利条件から手を着ける

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皆さんは物事に取り組むとき、難しいと思うところから手を着けますか?それとも簡単なところから手を着けますか?

物事の特質や、自分の置かれている状況等により答えは変わってくるとは思います。
ただ、難しい部分をやっつけてしまえば、物事の八割は完成したも同然です。


先日読み返していた本に、ある集落の道路整備の話が書いてあり、その集落では、人が集まる中心地から整備するのではなく、山奥の地域から整備を優先させる「不利条件地域優先方式」を採用しているとのことでした。


今の日本では、人が集まり、利益を享受する数が多くなる中心地から施設を整備するのが当たり前のようになっています。いわゆる「効率重視」の考えかたから言えば当然かも知れません。

しかしながら、皆が集まり話し合って行う事業ならば、不便な場所を優先的に改善することが、全体のを良くするための最善策だと思います。




損得感情で動いてしまいがちな現代社会。

「不利条件優先」ができる集落は、多少不便なところがあったとしても、それが気にならないくらい暮らし易く、豊かな地域なんだろうと想像しました。