風化の意味

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震災に関するある講演で、「風化」の意味について話した人がいました。辞書的な風化の意味は、「徳によって教化すること」であり、ある出来事が教訓として当たり前の事実になることである、という主旨の話でした。


私もメディアで「震災を風化させてはいけない」的な発言があるごとに、違和感を感じていました。
しかし、上記のような意味で風化を前向きに捉える考え方は良いと思います。


「風化」という言葉を否定的に使わないで、積極的に使われる前向きな言葉として定義しなおしたほうか、何となく元気になれる気がしませんか。
「震災は、風化されるべきである」や「震災も、ようやく風化に向かっている」などなど。


事実は変えられませんが、被災者、または被害者としての「負の心理」を忘れることも必要だと思います。それを抜きにして、闇雲に忘却を否定することは避けられるべきではないでしょうか。


大人が公の場でこども達に「風化させてはならない」という発言をさせることに危機感を感じます。その意図が、少なくても邪なものではないことは分かりますが、言葉は慎重に選ばれなければなりません。



「一度発した言葉は、二度と戻って来ない」

中学時代の先生がよく言っていました。
私はこの言葉をいつも心に留めているつもりです。



戒めの意味も込めて、再度自分に言い聞かせたいと思います。