レトロスぺクティブ

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古いものが好きなのと、古い時代のデザインが好きというのは、似てるようですが、ちょっと違います。

私は後者で、工業製品でも、手仕事の雰囲気か出てるような、ちょっと緩いデザインのモノに心惹かれてしまいます。

例えば趣味で乗っている自動二輪車。今の愛車は70年代にホンダから出ていた「XL」シリーズの復刻版です。その前は、78年製、ヤマハの「GX250」です。GXは、残念ながら当て逃げされて廃車となりましたが、メンテナンスが大変だったので、結果的には良かったと思うことにしています。

サーフボードも、今主流のトライフィン(スラスター)より、70年代のツインフィン(フィッシュ)が好きで、ツインをメインボードとして乗っています。

懐古趣味と言われれば、そのとおりかもしれません。ただ、今の技術で昔のデザインを活かすことが楽しめれば良いと思っています。古いデザインのモノと接することで、モノが作られた背景を知り、その時代の雰囲気や、それで遊んでいた人たちの心意気に触れることができるような気がするからです。

物事には必ず先駆者がいて、それと同じ道をトレースするのはつまらないという意見もあるかと思います。
ただ、何か新しいことをしているつもりでも、結果的に先駆者のトレースに過ぎなかった事実に後から気がつくことも多いです。しかし、その過程から得られる経験こそが、その行為に意味と価値を与えるものだと思います。


と、自分に言い聞かせながら、愛車を眺めて、新車購入の欲望を押さえ込んだりしてます。

まだまだ修業が足りませんね。