走る人におすすめの本

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前回書こうと思った「走る人におすすめの本」を紹介したいと思います。
ただ、走らない人にも、ランナーの精神構造を知ってもらうのに良い題材ですので、是非一読を。

ではスタートです。


①「走ることについて語るとき、僕の語ること」
  村上春樹 著

いろんな雑誌にも取り上げられている、ランナーなら読んだことがある人も多い作品かと思います。
まず、物書きの作者らしい、回りくどい題名。「走ることについて、僕の語ること」じゃあダメだったのか。。。まあ、そこは別にどうでも良いのですが。中身は、著者である村上春樹氏が「走ること」を人生においてどのように位置付けているかが、様々なエピソードと共に語られる内容です。読みものとしても面白く、ランナーでななくともすらすら読める本です。私がはじめて読んだときは、まだフルマラソンに出たこともなく、さほど熱心なランナーでもなかったので、ただ面白い本だな~程度の感想でしたが、毎日走るようになった今の方が共感できる部分がたくさんあります。
走ることが生活の一部になっている、コアなランナーの再読に堪える一冊です。


②「マラソン100回の知恵」
  原章二 著

こちらは、市民ランナーである原さんが、フルマラソン100回以上完走した経験を基に、フルマラソンやウルトラマラソンに必要な準備、練習方法などが、独自の視点から書かれています。著者自身が、楽しみながらマラソンに取り組んでいるのがよくわかり、同じ市民ランナーとして、かなり共感できます。これくらい緩い気持ちでマラソンをするのが望ましい姿なのかなーと思える内容です。
やはり継続は力なり。57歳でフルマラソン3時間21分の記録は素晴らしいの一言です。


③「「3時間切り請負人」が教える!
  マラソン目標タイム必達の極意」
  福澤 潔  著

最後は、発行されている種類も多い「ハウツーもの」から一冊。
福澤さんは、スポーツメーカー大手の「ミズノ」のランニングクラブの監督です。多くの門下生が全国にいらっしゃるので、内容は目新しいものではないかもしれません。練習の中身は、ジョグ中心。インターバル、30km走は不要。たまにビルドアップ走のみ。福澤さんのスタンスも、②原さんと同じく、「あんまり無理しないでよ」という、練習しすぎに注意を促す内容です。そして、長くランニングを楽しむことに主眼がおかれています。
楽しむことが大切、というメッセージは私も非常に重視しているので、共感できる部分が多い本です。


以上、三冊が、私のおすすめの本です。

共通点は、「結果を安直に求めず、生活の中にランニングを取り入れることにより、豊かな生活を送ること」が三人の著者の根底にあることだと考えます。
結果は後から着いてくる。着いて来なかったとしても、悩まない。とにかく継続して走り続ける。


努めて「緩い気持ち」をキープしていくことが、結果を出すポイントだと信じて、今後も練習していきたいです。