色と匂い

f:id:NOCK03:20170215075239j:plain

歳を重ねるにつれて、昔のことをふと思い出すことが増えました。とくに、昔聴いていたCDなど引っ張り出して聴く時に、当時の感覚がフラッシュバックしてきます。皆さんも経験あるんじゃないでしょうか。

その際、私は当時の景色と雰囲気を非常にリアルに感じることがあります。視覚的には目の前の風景が映っているのですが、音楽に喚起されたその瞬間、生々しく過去の色と、空気感を感じることができます。
この感覚を「懐かしい」という一般的な言葉として捉えても間違いはないと思いますが、音楽によって蘇る感覚は、一瞬ですが心身にエネルギーがみなぎるような強い衝撃を受けるのです。

これはとても心地よく、私の好きに感覚の一つです。しかし、昔聴いていた音楽を聴けば必ずこの瞬間が訪れるわけではなく、音楽と記憶の関連性を把握しきれない現実から、意図してこの感覚を得ることはできません。
思い出話をしたときの懐かしさは、感覚的には似たものですが、自分の意思で過去を振り返ることの寂しさからか、素直に当時の感覚か戻って来ないように思います。


今、ちょうど音楽を聴きながらこの文章を書いています。山口百恵、すごく良いです。「プレイバックPart2」かっこよいですね。

山口百恵を聴いても何も蘇って来ませんが、良いものはいつ聴いても良いものです。