ある雪の夜

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玄関先に、小さなこどもが立っていて、泣き叫びながら家に入ってあなたに抱き着いてくる。

映画やドラマのような出来事ですが、これは先日に我が家で起こった現実の出来事です。

我が家は私の両親の家と同じ敷地にあります。小さなこどもが立っていたのは私の住んでいる家ではなく、私の両親の家でした。
その日は季節外れ雪が降っていた寒い夜で、19時頃に私の母が玄関の扉の外に気配を感じ、扉を開けたら見知らぬこどもが立っていたそうです。歳のころは1歳から2歳くらい。母の姿を見ると、大声で泣きながら抱き着いてきたとのことです。
戸惑いながらも、うちの隣の家に小さなこども(その家の孫)がいることを思い出し、連れて行ったら、やはりその家の子だったそうです。

母親はお嫁に行って隣の家には住んでいませんでしたが、頻繁に帰省していることは私も知っていました。その日はその子と母親が帰省しており、母親がお風呂に入っている間、母親の祖父(子から見たら曾祖父ですね)に預けていたとのこと。

おそらく、曾祖父が目を離した瞬間に、母親を探しに外に出てしまったのでしょう。
かなり冷えた夜だったので、一つ間違えれば大惨事だったと思います。

小さな子を持つ親として衝撃的な出来事であり、自分自身の行動を省みました。


親にはこどもの命を守る責任があります。これはいつの時代も変わることはありません。
自分の子を誰に預けるにしても、その最終的な責任は親にあります。これは契約や責任という問題じゃないですね。人としての親子の在り方の話なのだと思います。失われてしまった命に対しては、誰も責任なんて負えません。


命や時間は、失ってしまったら取り返しがつきません。世の中の不幸は、そのどちらか(時によっては、どちらも)を大切にしないことにより生じるものだと思います。


このことを肝に銘じて、自分のこどもたち、家族、友人たちと接していこうと、改めて思いました。